Fumiya Tanaka

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Dartriix

November 10, 2007

発売です。
2007年11月10日
¥2520(Including Tax)
dartriix_300.jpg


お互い別々のとこに居て、データをやりとりしながら曲を完成させていったんやけど、相手の顔が見えへんことと、メールだけのやりとりやったから、半野さんが返してくる音素材の意図を、自分なりに勝手な解釈で曲にしていった。それぞれの素材を活かそうと考えたけど、それがうまく出せたかどうか。曲構成や音の扱いかたなど、自分なりの手くせみたいなもんは出てしまうから、それがどこまでの範囲でokになるんやっていうところ、見極めは難しかったなあ。最終的に自分で完結させて半野さんに聞いてもらったんやけど、アルバムの作り方や曲順などは、半野さんのアイデアがベースになった。半野さんはアルバムに対しての定義みたいなもんが明確としてるから、それに引っ張ってもらう形でまとまっていった。
マスタリングはキムケン。この作業はいつものごとくキムケンが頑張った。これは作業上、半野さんとやることは無理やから、キムケンと二人、コンプレッサーのかかり具合や、個々の音域のレベル調整など、なにかと細かく作っていって、その都度それをジャッジしていって、難しさもあったけど、やりがいもあった。


僕が最初にデータを投げて、半野さんからデータを返してもらって最終的に僕が曲にしたんは3,4,5,7,10曲目。11曲目は半野さんからのリクエストで、アルバムをまとめる上でのバランスを調整する役割の短い曲がいるとのことで、これはひとりで作りました。
同じ役割の曲は6曲目もそうで、これは半野さんが作った。半野さんが他にひとりで作った曲は12曲目。これはかなり早い段階から出来ていて、アルバム制作当初からアルバムの曲順の最後にもってきたいというのは、だいぶ前から聞かされてた。
1,2,8,9曲目は半野さんが最終的に完成させたもの。個人的な感想としては僕がデータを返す時に持った完成形のイメージとあまり変わらず曲になってたんが1,2,9曲目。ほぼ全部か。最初にもらった曲の時点である程度構成が決まってたっていうのがあると思う。
イメージと違ったんは8曲目。これはアレンジを大幅に変えたっていうのがあるんやけど、半野さんのやりたいかんじがむき出しで出てるというか、半野さんがイメージするダートリックスってこういうことなんやないかって思ってて、これも勝手な解釈やけど。


次になにか作る機会があれば、少しでも一緒に作業できればと思う。ライブのリハーサルが来週からあるんで、その時に一緒にやる作業の中で、なにか次の布石になるようなことがあればええんやけど。
今回はそれぞれがイメージするダートリックスの音を、その都度それぞれが曲を完成させていった結果、それをまとめる形で、その集合体をアルバムにしたという、個別に解釈した曲を集めたものがアルバムになってるから、バラエティにとんでるんやないかと思う。それが聞きやすさや聞きにくさにも関わることなんやけど、この不確定な不明瞭なかんじが今のダートリックスの音やないかと思ってて、これは今のレーベルの音とも言えると思ってて、ある部分今の/今までのレーベルカラーを反映してると思う。


曲名は、お互い手探りしながら作ってる作業の状態を言葉にしたくて、不確定/不明瞭なイメージを連想できるようなタイトルをつけてみました。
ジャケットのデザイナーは篠塚太郎君。op.discの12inchジャケや、hubのフライヤーなどもやってくれてる、普段は超多忙な広告デザイナー。いつもシュっとした緻密なデザイン。今年のhubのフライヤーも地味やねー。

SANTIAGO/BUENOS AIRES/SAO PAULO

October 29, 2007

南米より帰国。初夏ムードはブエノスアイレスとサンパウロ。肌寒いサンティアゴ。


ブラジル/サンパウロがおもろかった。DJもうまくはまって、朝からリカルドとのバックトゥーバックもうまくいった。どっか観光したとかはないんやけど、パーティーを楽しんだ。アフターパーティーはふたつはしごして、ホテルに戻ったんが大体21:00ぐらい。よう遊んだ。


アルゼンチン/ブエノスアイレスは、サンパウロ同様アフターパーティーもあって、ノンストップでチェックアウト、サンパウロに移動。
チリ/サンティアゴではリカルドのおとうちゃんとおかあちゃんに会った。おとうちゃんは背が大きくてがっしりタイプ。おかあちゃんは小さな人で、終始にこにこ。おとうちゃんおかあちゃんと一緒に踊る。友達の親とダンス初。


タイトなスケジュールやったから、成田に着いてもどこ行ってどうしてたなんてことが全部繋がった記憶で残ってて、どこが始まりで終わりなんかがあやふやなんやけど、移動が多くて、往復60時間弱のフライトは、地球のでかさを体感する。


「via」リリースパーティーはうまくいったんやないかな。終わった直後にもっと大胆にやってほしかったっていうリクエストがあったり、昔よくやってた2枚がけとか、いつもと違う選曲をしたりなんてことも言われたんやけど、改めて当日のDJを聞いてみて、内容を巡ってみると、十分成立してた。ふたつのふるまい/楽しみを相互作用しながらみせられた時点でokで、自然な内容やった。


Kabale und Liebe & Daniel Sanchez - Mumbling Yeah (AREAREMOTE)
DS - Orangefood(Snork Enterprises)
Zimmermann#4 - Phonk FM(ROOM)
Terrence Dixon - Train of thought (yore)
MELCHIOR PRODUCTION - no disco future (PERLON)


ばりばり時差ボケ。

「via」リリースパーティー

October 12, 2007

2007.10.13(SAT)@UNIT
"via" release party

DJ :
Fumiya Tanaka
yoshiki
Keita Magara
Taro

SALOON (B3F)
DJ :
DJ PI-GE (Organza / TRES VIBES)
Yone-ko (The Suffragettes / Runch)
Aquira (Realgrooves / NORDFORM)

OPEN & START: 23:30
CHARGE : ADV.3,000yen / DOOR3,500yen / WITH FLYER3,000yen


テクノがもつひろがりを、DJプレイ/DJ実況、一度にふたつのふるまいをすることで、表現できればと思ってます。
当日はダンスフロアーとバースペースを分けて、それぞれを楽しめるように二つの空間を用意します。出音を聞きながらつぶやきも聞きたい人はバースペースへ、出音だけを聞いて楽しむ人はダンスフロアーへ。映像はどちらでも楽しめます。


DJは試してみたいことをいくつか準備していて、それが出せる状況になっていけばと。自分の意識とお客さんの意識、出音、照明、他いろんなことがあるから、なかなか思うようには時間はながれていけへんけど、自然と出せる状況になれば、準備は選ばれてくる。

via

October 4, 2007

リリースされました。


2007年9月28日
DVD+CD 2枚組
¥3890 (with tax)

VIA_JAKCKET.jpg


イベントあります。


fumiya tanaka「via」発売記念スペシャル・トーク・イベント
田中フミヤ(TOREMA RECORDS、op.disc) x 宇川直宏(Mixrooffice、GODFATHER)

■開催場所:タワーレコード新宿店 7Fイベントスペース
■開催日時:2007年10月7日(日) 17:00 START
■エントランス:FREE(お気軽にご来場下さい)


2007年10月13日(土)
『via』リリースパーティー
代官山UNIT


口元にセットしたマイクによってDVD作品『via』と同様にリアルタイムなしゃべりをオーディエンスが聞ける環境をセッティング。
ドキュメンタリーDVD『via』をリアルに再現するというこの日の為のスペシャル・セットを披露!

https://www.unit-tokyo.com/schedule/2007/10/13/1013_1.php


2007.10.13(SAT)@UNIT

fumiya tanaka
"via" release party

DJ :
Fumiya Tanaka
yoshiki
Keita Magara
Taro

SALOON (B3F)
DJ :
DJ PI-GE (Organza / TRES VIBES)
Yone-ko (The Suffragettes / Runch)
Aquira (Realgrooves / NORDFORM)

OPEN & START: 23:30
CHARGE : ADV.3,000yen / DOOR3,500yen / WITH FLYER3,000yen

前売りチケット取り扱い店舗:
チケットぴあ 0570-02-9999 [Pコード]271-399
ローソン・チケット 0570-084-003 [Lコード]38720
e+ https://eplus.jp
CISCO TECHNO 03-3496-7028
diskunion 渋谷 CLUB MUSIC SHOP 03-3476-2627
ONSA 03-3462-7179
WARSZAWA 03-5458-0700
TECHNIQUE 03-5458-4143
diskunion 新宿 CLUB MUSIC SHOP 03-5919-2422
diskunion お茶の水 CLUB MUSIC SHOP 03-3294-6205

INFORMATION:UNIT(03-5459-8630)


リリースパーティー当日は3時間ぐらいやる予定。
DVDに収録できなかった映像アングル、レコードを選んでるレコードバックが映るアングルカットも追加で流してもらえることに。映せるもののほとんどの情報が出そろう。


via_poster.jpg

前日はリリースパーティーちゃうけど大阪でDJやってます。

https://www.clapper.jp/club/club.html

mur mur tour in FUKUYAMA/KOBE

September 27, 2007

TOUR終了です。
いろんなところで『あれ何ですか?』ってよく聞かれました。


070927_150926.JPG


甲殻機動隊のサンプル入りトラック。
ドイツからのリリースで、出所不明。タイトルはDer Geist in Der Muschel(Ghost in the shellの独語表記)、アーティストはTD、レーベルはwe can do it!。
写真に移ってるジャケでの購入は不可能に近く、今はジャケに何も書いてない白盤でレコード屋に出てます。

その他TOUR中よくかけてたレコード。

MRG - U ASKIN'?(REKIDS 013)
x trak - multiplexor(7th city classics 01)
Innersphere aka Shinedoe - Phunk /Ricardo Villalobos rmx(intac 010)
Andy Vaz - Humanization(yore004)
ROBAG WRUHME - Ikkes Schlonze(MUSIK KRAUSE019)


LUCIANO - fourges et sabres(PERLON 62)
mikael y regina - chela tibia(We Are 1202)
Digitaline - Honolulu(Cadenza 19)
PETER INSPIRESCU-Sakadat(VINYL CLUB RECORDINGS 05)
dub kult - CLUSTER FUCK/touane remix(CURLE-M 02)


MELCHIOR PRODUCTIONS LTD - NO DISCO FUTURE(PERLON 66)
CASSY - Soulsavior(PERLON 64)
BRUNO PRONSATO - Why Can't We Be Like Us(Hello Repeat)
Ricardo&Fumiya - Fumiyandric 1


上5枚は比較的前のリリースのもの、真ん中の5枚は割と最近のもの、下4枚はこれから出るものです。
パーティーに遊びに来てた人は聞いたことあるのもあると思いますよ。
レコード屋で残ってるレコードも上記の中からはあるんで、よかったら聞いてみてください。


久しぶりにまとめていろんなところに行ってみての感想は、改めてテクノ/ミニマルは都市の音楽やと実感したこと、都市でも成立してないパーティーはあるし、地方都市だから成立するパーティーはあると思うから、それぞれに応じた独自のやり方や形で、それぞれに独自に成立していくことで、改めていいと思った。
先週やった神戸ではいろんな客層のお客さんがいて、多様性がある意味において可能性があると思ったし、福山の好きな人たちだけで勝手にやってるかんじとか、仙台のクラブの音の良さなど、それぞれに応じた内容で成立していけばいいと思う。それぞれの場所が、それしか出来ないということや、そうなるしかないっていうことって言い切ってしまってもいいと思うんやけど、自分達がいいと思うものをそれに応じて勝手にやっていけばいいと思う。


TOUR中出会った人、出来事、場所に感謝です。